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ご挨拶Greeting

1993年頃~のマラソン計測の流れ
マラソン計測に一生を掛けた男の生き様。


1983年頃でしょうか・・・?
その頃はまだマラソン計測の主流はバーコードの時代でした。
日本中の市民マラソンで、陸競の方々が手作業で計測をされ、
大変なご苦労だったとお聞きしております。


某大手計測会社ではナンバーカードからバーコードを取り外し、
机の上に順番に並べ、それをバーコードの読み取り機でひとつづつ
読み取っていたようです。
当然、風や雨で飛んだり濡れたり、まだまだ課題が多い手法でした。


当時、弊社の創立者である夫はナンバーカードからバーコードを取り外さずに
読み取るという、画期的な手法を考案しました。それでもまだ満足できず、
胸部での読み取りにこだわり、ゴールポイント1カ所での計測を可能にする事に
執念を燃やしていました。
(この手法の方が陸上競技規則においても精度が高いと言えます)
そのため、アメリカ・シリコンバレーや南アフリカまで出向き、

あらゆる計測機を試し、試行錯誤を繰り返していました。


今思い返してもバーコード計測を行っていた頃の作業は大変なものでした。
当時はパソコンや周辺機器にかかる費用が今よりも高額で、
機材と人材の供給が追いつかず、1日に複数の大会がある場合などは、
お恥ずかしながら半分近くの大会において、何らかの問題が
発生しておりました。
しかし当時の夫の執念は恐ろしいほどで、当日記録証・個人完走証・賞状まで
全て当日即発行にこだわり、不可能を可能にするドラえもんのような男だと、
周囲から笑われるほどの気力で、その全てを実現させてしまったのです。


南アフリカで製造された新しいタグの完成を目前にし、「スーパータグ」と
命名して心待ちにしておりましたが、新タグ開発の過酷な日々と
本番一回勝負とも言える、長年の計測業のストレスがたたり、
ついに病魔に襲われてしまいました。
肝硬変と胃ガンに見舞われ、最後は喉の静脈が壊れ、3度も血液を入れ替え
ましたが、闘病叶わず夢半ばでこの世を去ってしまったのです。


正に命がけで仕事する彼の姿に、当時の私は驚きと困惑ばかりでした。
向上心の塊のようだった彼のそんな姿の、良い部分だけ少しマネをして、
今では自分たちの器に合った規模の、質の高いマラソン計測会社を
続けていきたいと思う次第です。


それでもたまに、まだまだだな・・・とあの世から言われているような気もいたします。

シー・エム・アイ ジャパン株式会社
代表取締役 髙橋はる子


※左バーコード計測時代のゴール、右:現在のタグ計測ゴール
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